彼らの歴史を大別すると、89年「SECRETS IN A WEIRED WORLD」以降を初期、95年「BLACK IN MIND」以降を中期、01年「WELCOME TO THE OTHERSIDE」〜が後期となり、93年発表の本作は初期作品ということになる。 初期・中期・後期、そのどれもがそれぞれ魅力的な作品を産み出しており、順を追うごとに聴きやすくなっているといえるが、彼らの歴史の中で、もっとも彼ららしいメロディが堪能できるのは恐らくこのアルバムだろう。 荒くれだったパワー、スピードが、特異なメロディを伴って疾駆するスタイルはこのアルバムを持って一つの完成形を示していた。 マンニ・シュミット(g)のセンスフルなギターフレーズも秀逸。