ライカが設計したライカMマウント互換のコンパクトレンジファインダーカメラ。ライツミノルタCLは「ライツ」と「ミノルタ」というダブルブランドネームですが、これは日本市場のみのネーミングで海外では「ライカCL」という名前で発売されました。海外ではライツミノルタCLの方が人気が高くプレミアがついています。CLとは「コンパクト・ライカ」の意味で、専用交換レンズはMロッコール40mm F2と90mm F4ですが、日本を除く海外ではレンズは同じ光学設計のレンズにも関わらず、ズミクロンC 40mm F2とエルマーC 90mm F4という名前になっています。1970年当時ライツ社(現ライカ社)がミノルタにCLの生産を打診し、ミノルタがこれを受託しCLの製造は全て日本で行われました。当時のドイツでこの精緻なCLを生産するとなると、あまりにもコストが掛かり過ぎたからというのがその理由でした。実際にCLに触れて操作してみると、他に類を見ない独自の布幕縦走りシャッターを採用していたり、レンジファインダーカメラでTTLメーターを実現するために、ライカM5と同様にフィルムの直前の腕木の先にCdS受光素子を置き、露光直前に腕木を退避させる複雑なメカニズム機構を採用したことなども、生産を難しくした理由にあるようです。軽量化した金属製の軍艦部の表面の仕上げはとても美しく品があり、手の平に乗せると楽しくなります。クリアなファインダー、エッジのはっきりした二重像合致式のレンジファインダーの使いやすさはラM型ライカにも劣らず感激します。開放でも十分な性能があるMロッコール40mm F2の描写性能は高く、深さと厚みのある写りでMマウントの銘玉のレンズとして人気があり、これだけでも価値があると思います。ボデイに目立った傷や当たりはありません。ファインダー内部も曇りやゴミはなく鮮明で縦走りのシャッター幕にも光線漏れなどはありません。購入後に調整してもらい、露出計やシャッタースピードも正常に機能します。シャッター音は驚く程静かで、軽量小型ということもあり、スナップ撮影にはまさに最適の名機です。Mロッコール40mm F2と購入してから未使用のカメラケース、レンズフードと好みで集めたMロッコールに似合ったレンズフード付きです。取扱説明付きです。
商品の情報
カテゴリー | 家電・スマホ・カメラ > カメラ > フィルムカメラ |
ブランド | ライカ |
商品の状態 | 目立った傷や汚れなし |