(商品解説) 本図は、アムステルダムでヤコブ・リンデンベルグによって出版された「聖書物語」に挿入された銅版画である。彫版師はドイツ・バロック期の有名な芸術家であるRomain de Hooghe(ローマイン・デ・ホーゲ)で、下絵から版刻までを手掛け、旧約聖書の主要な場面を精緻な版刻の技でドラマチックに仕上げた力作である。 上段に聖書の主要な場面を描き、その下段に関連する事象やモチーフを装飾デザインとして配している。どちらも無彩色がゆえに重厚感のある版画の良さを実感できる、眺めて愉しいものである。