こちら相撲の枡席ををお手本に色紙で折った「玉手箱」の出品です。中には東花道の溜席と間違えて座ってしまった「溜席の妖精」が入っているのかと思いきや中身のないおはなしが入っています。語り部は関鳥ハッキヨイ!せきトリくんのひよの山似で顔がやたらと黄色いです。こちらの玉手箱思いの外色鳥どりに出来ましたので小物入れにいかがですか?サイズは縦8cm×横8cm×高さ4cmお気に召して頂けましたら折りたたみ、封筒に入れ郵送で送らせて頂きます。なお、黄色い関鳥はひよの山と捻り手「鳥ったり」の練習に励まないとならない為お付けできません。ご了承下さい。中身のないおはなしはこちら↓夕暮れ時、ご近所一家が玄関先でお相撲ごっこをしていた。超ソップ型のお父さんを柱に小さな力士達は二人がかりで鉄砲稽古私は水やりをしながらその微笑ましい様子を眺めた。下の女の子が話しかけて来たので「お相撲好きなん?」と問うと恥ずかしそうに俯いた。「○○ちゃんはまだ小さいから「いきおい」じゃなくて「おさない」やな」と言うと普段は寡黙で口下手なお父さんが吹き出して笑った。ここ二年程、色んな話題を振ってはみたものの完膚なきまでに黒星だったのだがやっと白星が見えてきてくれた様だった。私は心の中で「ごっつぁんです」と手刀を切った。勢いに乗った私は普段よりおさない関がお父さんをチチ、お母さんをハハお兄ちゃんをアニと呼んでいるのにちなみ「お兄ちゃんは阿炎やなくて兄お父さんは逸ノ城は父ノ城やな」と付け加えると父ノ城は声を出して笑った。夕暮れの空に大金星がさんざめいた。そんな会話をしているとお母さんが「ごはんやで」と出て来た。「日馬富士やなくて母馬富士が呼んでんで」といなすと力士達は楽しそうに相撲部屋へ帰って行った。きっと晩御飯は「ちゃんこ鍋」であろう。私も家に入り旦那氏に顛末を話すと「あのお父さんをとうとう笑わしたんかっ?!」と驚き、そして「そういえば近所に「どすこい ここどす」と貼り紙のしてあるちゃんこ鍋屋があるで」と教えてくれた。イカすキャッチコピーに惹かれ我が家の晩御飯もどすこい ここどすのちゃんこ鍋となった。そこかしこでどすこい ここどすな一日となった。
商品の情報
カテゴリー | ハンドメイド > 趣味/おもちゃ > クラフト/布製品 |
商品の状態 | 目立った傷や汚れなし |